パワー・トレイン
ニューBMW ALPINA B7は、定評ある滑らかさに加え、全回転域におけるシャープなレスポンスと、一段とダイナミックになった出力特性がその印象を強めています。継続的な開発と細部にわたる徹底的な見直しから生まれたニューBMW ALPINA B7は、高トルクと優れた動的性能を備えたトランスミッションを組み合わせ、ドライビング・パフォーマンスがさらに向上しています。
2つのツイン・スクロール・ターボ・チャージャー、ガソリン・ダイレクト・インジェクション・システム、バルブトロニックを搭載した最新の4.4リッターV8エンジンは、447kW(608PS)の最高出力と800Nm(81.6kgm)の最大トルクを発生させます。ターボ・チャージャーには直径54mm(従来モデルは50mm)の新型タービンが装備されたほか、インタークーラーはV8エンジンの2つのシリンダー・バンクをつなぎ、圧力損失を減らすイコライザーのように機能します。このシステムと新しいエンジン・マネジメント・ソフトウェアを組み合わせることにより、2000rpmから5000rpmまでの回転域においてピークトルクの800Nm(81.6kgm)を発生させます。つまり20%のトルク増加が実現しています。これによりスロットル・レスポンスが著しく改善し、より強力な駆動力が供給されるようになり、最も重要な回転域で性能が効果的に向上します。
ニューBMW ALPINA B7は静止状態からわずか3.6秒(従来モデルは4.2秒)で100km/hまで加速、巡航最高速度は330km/hに到達します。
アルピナの高性能クーリング・システムのコンポーネントはすべて、無駄を省き、最大限の効果を引き出せるように設計されています。特別な大容量クーラーは大口径管によって相互接続されており、最大限の冷却性能を発揮します。また、エア・インテークの経路を短縮するために、アルピナ独自の間接空冷式インタークーラーが採用されています。外部のウォーター・クーラーを追加し、トランスミッション・オイル・クーラーを組み合わせることで、負荷が最大限にかかる場合や周囲温度が極端な場合でも、常にV8ビ・ターボ・エンジンの熱力学的な安定性が保たれるようになっています。